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Content Fund Establishment and Management
コンテンツファンドの組成・管理

コンテンツ業界のストラクチャードファイナンスの必要性

近年、日本国内のエンタテインメントビジネスは、情報配信技術の進化や消費者ニーズの高まりを受け、急速な発展を遂げています。日本政府によるクールジャパン政策により、国際的な注目度も高まりつつあります。こうした状況の中でコンテンツ製作者は、多様化するニーズに迅速に対応するため、話題性の高いコンテンツをスピーディーに開発・配給することを求められています。

従来のエンタテインメントビジネスにおいては、コンテンツ製作者が独自に開発した企画をもとに、コンテンツごとに製作委員会等を組成して資金調達を行うケースが大半を占めてきました。結果的に、製作者は多くの労力を資金調達に費やすこととなり、一つのコンテンツの完成までには長い期間を要してきました。また、業界関係者である各投資家の意向が異なる場合、意見調整に困難を極めるケースも見受けられます。このような従来のプロジェクトファイナンスによる資金調達手法では、昨今のコンテンツニーズの急速な変化への対応が難しいのが実情と言えるでしょう。

こうした背景から、今日のエンタテインメント業界では、製作者が複数のコンテンツに対して継続的に出資するファンドにより資金調達を行い、潤沢な資金を基にニーズに対応したコンテンツの開発及び製作を行う必要性が高まっているのです。

スキームの構築・組成サービス

従来の製作委員会方式によるプロジェクトファイナンスは、民法上の組合である任意組合による手法が一般的でした。任意組合による製作委員会方式は、すべての組合員が無限の責任を負うことになるため市場規模が限定されてしまい、資金調達にも限界がありました。しかし商法・税法・金融商品取引法等の法律改正や新たな法律の整備、その他規制の緩和により各資金調達者のニーズに合わせてファイナンス手法を選択することで、最も適したファイナンススキームを構築することが可能になりました。これにより、個人投資家や業界外の投資家からも資金調達が可能となり、調達金額に幅が生まれました。

弊社では圧倒的な映画ファンドの組成事例を基に、各プロジェクトごとに各資金調達者のニーズをヒアリングし、最適なファンドスキームを構築するとともに、トラックレコードの分析、ファンドの将来的な収益モデルの作成、各投資家に対する説明、資料の作成、ファンドのマネジメント体制構築のサポートが可能です。

SPC・ファンドの管理報告サービス

これまでの製作委員会は投資家のすべてが業界関係者で組織されており、組合の管理及び会計報告について曖昧に済まされてきたのが実情です。しかし、ファンドスキームの多様化とともに投資家が個人や業界外に広がったことにより、ファンドの管理及び定期的な報告の必要性が高まってきております。

弊社は、ファンド成立後の管理及び定期的な報告等の事務受託をすることで、ファンドマネージャーに正確な財務運用状況を把握してもらうとともに、ファンドの投資家に対して明確かつフェアな報告を行うことにより、ファンドマネージャーと投資家との橋渡しを行うことができます。また、金融商品取引法等の法的規制に対する届出事務及び報告事務、SPCを組成した場合の設立事務及び税務申告等につきましてもサポートが可能です。